希望



罪と罰を・・・・・



罪と罰を私に下さい


この身は何時か朽果てて
私の腹には穴があき
肋骨鎖骨に蛇が這う
腕はただの棒と化し
足は地面と同化して
髑髏に薔薇が根を張ります
そうなる前に裁きをください


嗚呼、神は残酷です
神は人に希望を与えた
希望がなければ生きていけない

嗚呼、確かにそうなのです

しかし、しかし・・・・・・

希望があるから絶望があるのです
希望があるから絶望の中でも人は簡単に死ねません

嗚呼、その理のこのなんとも残酷なことか!!

私は死にます
人の持つその希望故に私は死ぬのです!!



嗚呼、全ての苦痛を造りし神よ
私に全てを与えたもう


二度とこの世に帰らぬように
二度とこの世に恋せぬように!!



嗚呼!!この世は苦痛が満ちている!!
嗚呼!!世界はこんなにも残酷だ!!!


私は生きます絶望故に


だから―――――




私に裁きをください

著:白螺

2008.8.26